よこすか米が浜クリニック|整形外科 リハビリ科 ペインクリニック内科|横須賀中央 米が浜通

よこすか米が浜クリニック

医療情報

2019-12-02

治療情報

指の腱鞘炎について

普段とは違う手の使い方をしたり、つまむ・握る・持つといった作業を続けているうちに指の痛みを発症し、そのまま手を使い続けていると指を伸ばす時(特に起床時)にひっかかりをおこすことがあります。原因は指を曲げるためのスジ(腱)が指のつけ根の手のひら側で炎症を起こして腫れることで、腱の通り道になるトンネル(腱鞘)と腱との間がなめらかに滑らなくなって痛みが出たり、悪化するとひっかかり(弾発)をおこしたりするもので、これを腱鞘炎によるバネ指といいます。
治療としてはまず原因となっている手(指)の負担を減らすことですが、日常生活や家事でも手を使いますし、仕事で使わざるを得ないこともあります。この場合指のテーピングが有効です。さらに消炎鎮痛効果のある塗り薬を使ったり、発症直後でなければ温浴やリハビリ(電気治療)を行います。それでも痛みやひっかかりが続く時には腱鞘内への注射療法を行います。
指の痛みやひっかかりでお困りのかたはお気軽にご相談ください。

2019-03-16

治療情報

指の第1関節の腫れと痛みについて

中高年のかたで両手の指の第1関節(専門的には遠位指節間関節といいます)が腫れて物を持ったりつまんだりすると痛みがあり、リウマチではないかと心配なかたがいらっしゃることと思います。
第1関節の腫れと痛みは加齢に伴う変形性関節症であることが多く、ゴツゴツとした腫れはヘバーデン結節とも呼ばれます。
これに対して関節リウマチは第2関節(近位指節間関節)から手首にかけての関節の腫れや変形をおこすことが多く、診断確定のためには血液検査を行います。ただし第2関節にはリウマチでなく変形性関節症による腫れのおこる場合もあり、これはブシャール結節と呼ばれます。
変形性関節症では長年にわたる手指の使用により関節軟骨のすり減りやつなぎめの骨の変形がおこると考えられますが、なかには手の使い過ぎと関係なく、同一家系内の女性(たとえば祖母、母、娘)に高齢となる前から同じような指の腫れが現れることも知られています。
治療としては、冷えや手指の使い過ぎに注意して、温熱療法(温浴、電気治療)、消炎鎮痛作用のある塗布薬、テーピング等を行います。症状が進行して痛みが強く日常生活で手を使うことができなくなると手術を要することもあります。
冬は外気の寒さ、夏は冷房での冷えに注意し、手袋などで防寒に努め、根気よく温めるようにしましょう。
手指の腫れや痛みでお困りのかたはお気軽にご相談ください。

2019-03-09

治療情報

かかとの痛み-踵骨棘について-

体重をかけると足の裏のかかとの部分が痛むことがありませんか?
比較的若いかたでは運動や長時間の歩行に伴い足の裏を支えている足底腱膜(筋膜)というスジが炎症を起こして痛くなることが多いですが、長年にわたってこのスジがくっついているかかとの骨を引っ張ることでかかとの裏側の骨の一部が徐々にトゲ状に変形し、さらに中高年になって足の裏の皮膚と骨の間のクッションが薄くなったり弾力がなくなってくることでこの骨のトゲが刺激して痛みをおこすものを踵骨棘(ショウコツキョク)といいます。
治療としては、患部の負担を減らすためクッション性の良い靴を履く、歩き過ぎない、体重を減らす、湿布あるいは塗り薬を使用する、装具をつける、慢性期には保温を心がける、リハビリ(電気治療)等の方法があり、それでも痛みが強くてかかとに体重がかけられない時には注射をすることもあります。
かかとの痛みでお困りのかたはお気軽にご相談ください。

2019-03-03

治療情報

腰の硬膜外ブロック注射について

腰や首の痛み、肩こりにはトリガーポイントブロック注射が有効ですが、腰部脊柱管狭窄症(→以前の治療情報に掲載した項目もぜひご覧ください)や腰椎椎間板ヘルニアによる殿部や脚(足)の神経痛に対しては硬膜外ブロックという注射が有効です。この注射は腰の背骨と尾てい骨の間にある骨盤の骨の穴(仙骨孔)から脊髄の神経を包んでいる膜の周囲に薬液を注入し、背骨の中を通る神経を圧迫している腫れや炎症を鎮めて腰から枝分かれする脚の神経の痛みを和らげるものです。一度のブロック注射だけで症状を完治させることは難しいですが、神経痛が長びいていたり、薬やリハビリ治療等でなかなかよくならないかたにはぜひ試していただきたい方法です。当クリニックでは予約不要で腰の硬膜外ブロック注射を実施しておりますのでお気軽にご相談ください。

2019-02-28

治療情報

突き指をしてしまったら?

今までに突き指をした経験のあるかたは多いと思いますが、その時どうしていましたか?
特に学生さんがスポーツ(バレーボールやバスケットボールといった球技が多い)で受傷する頻度が高く、突き指程度だからと自己判断して様子を見ていたがよくならず病院を受診したかたもおられることと思います。
突き指した時は、まず指を心臓よりも高い位置で安静を保ち、患部を冷やしましょう。その後消炎鎮痛作用のある湿布か塗り薬を使用します。
しかし、たかが突き指と思っているものの中には、関節の部分で骨同士をつないでいる靱帯(スジ)が切れたり、靱帯のくっついている骨がはがれたりする重症のものも存在し、その場合シーネ(副木)やギプスでの固定が必要となります。
突き指で痛みや腫れが強い時は整形外科の専門医にぜひご相談ください。

2019-02-23

治療情報

トリガーポイントブロック注射について

腰や首の痛み、肩こりがなかなかやわらがずにお困りではありませんか?
これらの症状が続くかたには筋肉や筋肉を包んでいる筋膜の中に痛みやこりを起こす引き金となるしこり状の腫れができてしまっていることも多く、この部分(トリガーポイント)に定期的に注射をすることにより症状を和らげる効果が期待できます。
お悩みのかたはお気軽にご相談ください。

2012-11-11

治療情報

足をひねったら -足・足首の捻挫-

スポーツで、階段や段差で、正座のあとの立ち上がりで足をひねったことのあるかたは多いと思いますが、そんな時どうしていますか? 捻挫では一般的に足を内側にひねることが多く、足首や足の甲の外側の骨のつなぎめが引き伸ばされて、痛みや腫れ、内出血が起こります。まずは患部を冷やし、できるだけ足を高くして 安静を保つようにしましょう。症状が強い場合には骨折や靱帯(骨同士をつないでいるスジ)損傷の可能性もあるため、整形外科では問診や触診に加えてレントゲン検査を行います。捻挫であれば湿布、包帯やサポーターでの固定を行います。骨折あるいは靱帯損傷の場合は副木やギプスによる固定を行い、場合によっては手術を要することがあります。けがの直後に温めたり無理に歩いたりするとかえって症状を悪化させることになりますので気をつけましょう。症状がひどい時は自己判断せず整形外科を受診することをお勧めします。

2010-03-07

治療情報

肩こり、首の痛みについて

現代社会の生活様式や仕事に伴い、頑固な肩こりや首の痛みでお困りのかたは多いと思います。
【原因】肩こりの起こる部位は2本足で立つ人間にとって頭を支える筋肉の走行する首の一部であり、冷え、パソコンや縫い物・編み物などの細かい作業、長期間の力仕事、なで肩の体型(特に女性)等が症状の出始める原因や悪化する原因となります。
【検査】クリニックではいろいろな方向から首(頚椎)のレントゲン撮影を行い、骨や骨同士のつなぎめの異常及び他の疾患の有無を確認します。最近では首全 体の弯曲異常のみられるかたも増えています。症状の長びくかたや手足の神経症状(しびれや脱力)を伴うかたにはMRI検査をお奨めしています。
【治療】まず日常生活での注意として、冷えを防ぎ首・肩を温めるようにしてください。入浴や使い捨てカイロ(低温やけどに注意!)も有効です。寝る時に首 にタオルなどを巻いてマフラーのようにするのもよいでしょう。頭の重みを支える負担から最も解放されているはずの起床時に症状の強いかたには枕の調節をお 奨めします。少しずつ高さを変えたり、首の後ろを支える形の枕に変えたりしてみてください。次に体操療法ですが、肩すくめ(首を動かさず、肩を5秒間すく めては力を抜くのくり返し)やストレッチ、首周囲の筋力強化が有効です。
クリニックでの治療としては、通院でのリハビリテーション(温熱療法、電気治療、首の牽引療法)、薬(塗り薬、湿布、のみ薬)での治療を行い、症状の強いかたには痛みをやわらげる局所注射や頚椎装具での首の保護を行うこともあります。
日常ありふれた肩こりですが、たかが肩こりと思って我慢しているだけでなかなかよくならないかたはお気軽にご相談ください。

2010-01-01

治療情報

中高年の腰痛、下肢(脚)のしびれについて -腰部脊柱管狭窄症-

【治療】腰部脊柱管狭窄症の治療には以下のようなものがあります。
日常生活上の注意:まず腰から下を冷やさず温めるようにします。歩き過ぎると前述した間欠性跛行が起きやすいので、ウォーキング等をするなら体重の負担が腰にかかりにくい温水プール内がおすすめです。
リハビリ:症状のある部位に対するホットパック、キセノン、干渉波等の物理療法、及び腰部から下肢のストレッチや筋力増強訓練といった運動療法を行います。
装具療法:腰椎コルセット(特に腰痛を伴う場合)を装着します。
薬剤による治療:消炎鎮痛剤、腰部の筋弛緩剤、神経修復を促すビタミン剤、神経周囲の血行を改善する薬剤等を服用します。
注射療法:神経周囲の血行を改善する薬剤の血管注射、ブロック注射(硬膜外ブロック、神経根ブロック)等を行います。
以上の治療で症状が改善せず歩行障害が悪化する時には、入院のうえ腰部の神経の通り道を広げて神経圧迫を改善する手術が必要になる場合があります。
腰やお尻の痛み、脚のしびれや痛み、歩きにくさでお困りのかたは、症状がひどくなるまで我慢せず早めにご相談ください。

2009-11-23

治療情報

中高年の腰痛、下肢(脚)のしびれについて -腰部脊柱管狭窄症-

最近、腰やお尻の痛み、脚のしびれや痛み、歩きにくさのためお困りではありませんか。脚に痛みやしびれがあると、スジ(筋肉)や血行の障害と思われるかた が多いのですが、実は腰(背骨)の障害が原因であることも多いのです。その病名は「腰部脊柱管狭窄症」という聞き慣れないものですが、超多忙な某テレビ司 会者がこの病気で手術を受けられたことで一般のかたにも少し知られるようになりました。
【症状】腰の痛み(ないこともあります)。お尻、太もも、すねやふくらはぎ、足にかけてののしびれ感や痛み、だるさ、張った感じ、こむらがえり(けいれ ん)。病状が進んでくると、歩くことにより症状が悪化して数十~数百mでいったん足を止めて休まなければ歩けなくなります。これを間欠性跛行といい、動脈 硬化等による脚の血行障害でもみられますが、脊柱管狭窄症に伴うものとは少し異なります。
【検査】単純レントゲン、MRI、脊髄造影、神経根造影 等。
→次回、治療編に続きます。

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